2014年7月6日日曜日

CardBoardを自作してみた

なんとなく忙しくなってきそうなので、遊び納め的にCardBoardを自作してみました。

CardBoardとは、Google IO 2014のお土産として、会場で配られた3Dメガネ自作キットのことで、ダンボールとレンズと磁石で構成されています。このCardBoardにデモ用アプリを起動したスマホを装着すると、左右の画像の視差により三次元的に見える仕組みになっています。

まぁ、巷でFakeRiftと言われているもののひとつです。
KinnekoさんがABCなどのイベントで展示していたやつを、Googleも作ったということですね。

で、CardBoardですが、公式ページからCardBoard用の型紙もダウンロードできるので、Google IOには参加してない方でも試してみることができるようです。


…ってのを今朝知ったので、ちょうど今日は暇してるし、作ってみよ〜ということになりました。

会場で配布していたものは、パッケージを開けるとレンズや磁石などがセットされた状態で配布されているようで、上記サイトでは型紙の画像の他、レンズや磁石なども購入できるようなのですが、近くの100均にあるもので代用可能のようなので、適当に買ってきて試してみました。


最低限必要な物は、上記型紙画像を印刷した紙と、ダンボールと、レンズ(上記ミニルーペからはレンズ2枚取れます)と、磁石1組です。100均で400円で揃いました。

レンズは焦点距離40mmのものが必要らしいのですが、上記ミニルーペのレンズですと、人間側の気合があれば3次元的に見えることが確認できました。もちろん焦点距離なんて確認してません(汗)
このミニルーペのレンズには方向があるようなので、縁のカットの方向を合わせるのがコツです。合わせないと画像がブレたまま重なりません。



また、Googleが配布した時のレンズと、今回ミニルーペから取り出したレンズは、直径が違うので、ダンボールを型紙通りにくり抜いたのではうまくハマりません。
中央下部が型紙どおりにくり抜いてレンズを合わせたものですが、穴が小さすぎるようです。上部のようにレンズがすっぽり入るよう、現物合わせでくり抜く必要があります。

CardBoardの操作は、スマホ本体の加速度センサーと、磁石を使って操作します。
CardBoardにスマホを入れてしまうと、直接タップできないので、CardBoardに付いている磁石をスライドさせることで、スマホ本体の磁場センサーを使ってタップをエミュレーションするようになっているようです。
(オレのスマホに磁場センサーなんて付いてたっけ? と思いましたが、Nexus5とGalaxy S4で動作確認できました。付いてたんだ…)

Googleが配布していた時の磁石は、結構大きかったようですが、要は磁場の変化を読み取れる程度の磁石であればなんでも大丈夫のようです。
自分の場合は、100均にいわゆる強力磁石(ネオジム磁石など)の大きい物がなかったので、小さいネオジム磁石の受け側と、同じく小さいネオジム磁石に取っ手が付いているものを買ってきました。
ちょっと磁力が足りないようで、型紙通りよりはスマホ側にずらして操作する必要がありますが、一応動くには動きました。


肝心の3D具合ですが、オモチャにしては良好です。
さすがにRiftと比べると解像度が低いし、センサー精度はRiftほど良くないし、計算速度はPCに勝てるわけないのでカクカクするし、レンズの焦点が想定と違うものなので、どうしてもなんちゃって感は否めません。
(自分はRiftは持ってませんが、試したことはあります)

しかし、一応首を振った方に画面が追従して360度見えるし、浮き出て見えます。
ちゃんと3Dしてます!!
この程度のものでもアイデア次第で色々使えそうかなぁと思いました。

…が、Riftほどの衝撃は受けなかったので、初めて試す方は、先にRiftを試してみてVRの可能性を感じたほうが良いと思われます。

Rift用に出ている表示用ソフトをAndroidに移植できそうです。実際にデモアプリで使われている3DムービーはRiftでも見たことがあります。
Unityちゃんと勉強しようかなぁ。


ダンボールとレンズと磁石さえ揃えば、製作時間そのものは2時間程度(90%はダンボールの切り出し時間)です。
難易度は、小学生の夏休みの自由研究程度です。
材料も400円で数個制作できるぐらい揃います。
とってもオススメです。