2009年1月31日土曜日

ガラパゴスケータイにできてandroidにできない事

おいらはauのW51Hを持っていて、androidが出たら買い換えようと思っています。

・・・が、冷静になってみると、iPhoneの時のように、ガラパゴスケータイに出来て、androidに出来ない事って結構あって、しかも結構致命的なモノもあるんじゃないのかな?と思ってきました。

まぁ、当然日本のキャリアさんもちゃんと考えているとは思うのですが、一応心構え+ビジネスチャンス的な意味も含めて、整理してみます。

なおケータイ使いこなしている訳じゃないので、比較対象に上がってないモノもありますし、下記は自分のケータイに付いてる機能の比較なので、キャリアや機種が違う場合は抜けがあるかも。まぁ、キャリアが違っても機能は横並びでしょうから、ガラパゴスキャリア vs Androidの構図には変わりないかと。

てか、Androidで通話してるわけじゃないし、設定画面の全メニュー調べた訳じゃないから、勘違い含んでると思うので注意!!(汗)

EZアプリから

  • EZメール読み上げ(使ったこと無いけど。まだandroidでは日本語読み上げは出来ない)
  • デコメール相当のHTMLメールの表示(いや、emailアプリでは出来るのかも知れないが、使ったこと無いので。Gmailアプリだけで十分じゃん。ケータイにおけるそれは金儲けの手段だったんだろうし、これに意味があるかどうかはわからない)
  • EZニュースフラッシュ(待ち受け画面にプッシュでニュースを流すティッカー。標準で付いてるアナログ時計アプリのようにティッカーも作れると思うんだけど、まだ待ち受けアプリ相当のモノは出てない。コレ何気によく使う)
  • EZナビウォーク(これが無いとおいら東京出張できない。androidのマップアプリと比較すると、完成度が段違いに良い)
  • EZ助手席ナビ(EZナビウォークの車載版。走行可能な道のみルート選定に使ったり、ナビ音声のタイミングやマップがコンビニやGSなど車用にチューニングされている。ロジックは同じでデータやパラメータは全部差し替えてある感じ)
  • EZテレビ(androidはまだワンセグ視聴できない)
  • EZFM(androidはまだラジオを聴けない。ただ、あんまり必要性も感じない)
  • EZ安心ナビ(ケータイを落としたときなどに場所を特定し、遠隔ロックなどの操作を行う。この機構はまだandroidには無い。これ必須だと思うんだけど・・・)
  • バーコードリーダー&メーカー(androidは標準状態ではQRコードを読み書きできない。Android Marketからアプリを入れれば対応可能)
  • live earth(地球儀アプリ。使ったこと無いけど。必要性も感じないけど。まだandroidにはgoogle earthは無い)

ブラウザ方面から

  • Flashが動かない(必死に対応中という話は聞こえてきた。PC版と同じ規格で動かないと意味がないので、大きな山と言える)
  • FlashLiteも動かない(そもそも必要ない気はする)
  • Javaアプレットも動かない(最近は動かなくてもあまり困らないけど)
  • PCサイトを見れるとはいえ、FlashもJavaアプレットも動かないので、実用にならない場合もあるかも
  • てかニコニコ動画見れないのは死活問題
  • 機種固有番号に相当するモノがない(WebKitを拡張しちゃえばいいのに)
  • まとめて支払い系の少額決済サービスが無い(結構致命的。いや、キャリアさんは頑張ってくれるハズ)
  • ブラウザから位置情報を扱えない(ケータイの位置情報付きリンクのような機能が無い→Webアプリベースでは不利。どこかのキャリアとタグ仕様を合わせて、WebKitを拡張しちゃえばいいのに)
  • モバイルバンキング関係はPCから使えないところもあるのかも(PCサイトがあればいいけど。機種固有番号やIP縛りをしているケータイサイトもあるので)
  • iKnowモバイルアプリがまだ無い(androidアプリのスペック的にはPC版iKnowが作れそうではある)
  • 日本の情報がちゃんと出る地図付き乗り換えアプリがない(時間の問題だと思う)

メール方面から

  • 絵文字がない(必須。女の子は「特定キャリアの絵文字がカワイイ」という理由で乗り換えません)
  • 厳密ではプッシュ配信ではない(Gmailアプリなどはバックグラウンドでプルするのであまり実害は無い。けど頻繁にやりとりするには辛いかも)
  • メールフィルターがない(Gmailならスパムフィルターはついてるけど、PCが無いと実用的な設定はできない。まぁ、近く解決するだろうけど)
  • メールアドレスの変更が出来ない(必須!! Gmailをメインに使うことを考えれば、複数のメールアドレスを切り替える機能が欲しい。POP3/IMAPなら現状で良いのかも。使い勝手知らないけど)
  • 何かにつけてPCで設定してAndroidは使うだけ、という思想が見える(ので、android単体で買うと痛い目に遭う。現状振り分けもPCからのみ設定できる)
  • メールの分類や検索やソートがイマイチ弱い(基本的にGmailのタグと検索で行けるはずだけど、まだ使い勝手が悪い。ソートは対応して欲しいなぁ)
  • 宛先入力時にアドレス帳から選択できない(ただし先頭文字からの補完機能はある。けどやっぱりアドレス帳から選ぶという選択肢も欲しいよねぇ)
  • 宛先入力時に送信履歴や受信履歴から選択できない(やっぱこれ欲しいよね)
  • 顔文字(普通の文字だけで顔やアクションを示したやつ)の辞書機能がない(やっぱこれ欲しいよね)
  • メール→添付から新規写真や新規ムービー・新規録音などへ連動できない(やっぱこれ欲しいよね)
  • GPS情報付加機能がない(個人的にはすごく痛い。auに慣れたせいだろうけど。現在地をgoogleマップのURLで表現したモノを出力できるようになればいいのかな。naviウォークやnavi time連動・PC向けgoogleマップ連動・ガラパゴスケータイ向けgoogleマップ連動などを選べるようになってればOK。てかそんなアプリ作ればいいのか)
  • アドレス帳の内容貼り付け機能がない(これも痛い。よく使うよね)
  • 送受信履歴からのアドレス貼り付け機能が無い(これも痛い。よく使うよね)

標準機能から

  • モバイル辞書機能がない(Android Marketだとたぶん有料)
  • そもそもまだ標準機能では日本語入力できない(近く対応予定ではある)
  • 日本語入力できないので、変換用辞書という概念も無い(将来的には必須だと思う)
  • キャリア側のサーバへのデータお預かりサービス的なモノがない(これは微妙。androidの仕組み上、アプリ個別ではなく、全体を通してのバックアップは難しいかも知れない。なので対応するならシステム側に仕組みが必要。バックアップは出来た方がいいよね)
  • アラームはまだ機能が弱い(アプリの問題。じきに解決すると思う)
  • 日本の休日・祝日に対応してない(これ大問題。主にカレンダーアプリの話だけど、アラームなど他の機能にも影響するので)
  • タスクリストがない(標準搭載のToDoアプリのこと。Android Marketには腐るほどある)
  • テレビの番組ガイドがない(アプリがないというだけ。たぶんすぐに解決する)
  • 標準ではテキスト編集アプリがない(Android Marketには腐るほどある。googleDocs互換のアプリでも標準で付ければいいのに)
  • 単語登録・定型文登録・顔文字登録ができない(まぁ近く解決する気はする。特に定型文は忘れやすいID/パスワードを登録したりするので、この機能が無いとかなり不便)
  • エニーキーアンサーが無い(受話ボタン以外のキーを押しても受話させることが出来る機能。これぞガラパゴスの心配り)
  • エクステンションモードが無い(電池が残り少ないときに音やバイブを停止するバッテリ温存モード。これぞガラパゴスの心配り)
  • 防犯ブザー(アプリがないだけ。でもまだAndroid Marketにも無い気がする・・・)
  • ホットダイアル(特定番号へのショートカットキーでの発信する機能。緊急時用。これぞガラパゴスの心配り。いやまて、androidのショートカット+それ用アプリ作ればできるかも)
  • 時刻補正機能がない(G1には付いてないと思う。未確認だけど。ntpを使うのが正しい解決法かな?)
  • 番号付加設定がない(発信時において自動的に先頭に特定の番号を付加して発信する機能。国際番号とかサービスとか? これぞガラパゴスの心配り)
  • オート着信がない(正しくは未確認。イヤホン使用時に自動的に着信する機能)
  • 着信転送サービスが無い(正しくは未確認。あんまり使わないけどね)
  • 番号通知リクエスト(非通知番号時に番号通知で書けて欲しい旨の自動応答をする機能。まぁ欲しいよね)
  • 割り込み通話サービス(いわゆるキャッチホン。どうすんだろね、これ)
  • プロフィール機能がない(必須!! よく使う機能なのに、なんで無いんだ?)
  • ガイドがない(いわゆるヘルプアプリ。取説見合いのテキスト+検索ができる。何気に使うかも)

設定画面から

  • 現時点での通話料金照会などができない(キャリアさんに期待)
  • キャリアと契約したプランごとの料金目安やシュミレーション機能がない(キャリアさんに期待)
  • オンラインでの各種申し込み・変更ができない(キャリアさんに期待)
  • Cメールが多分送受信できない(SMSに相当。androidにはSMSアプリはあるんだけど、ホントどうするんだろう?)
  • 音/バイブ/LEDに関しては、全体を一括設定することはできない(androidでは完全に個々のアプリごとの設定となる。ので統一感的なモノは少ないかも。理想としてはUI的にはマスターセッティングがあって、個々のアプリごとにオーバライドするのがいいんだろうけど)
  • 全体を通してのフォントサイズ変更(androidではこういう全体的な設定変更は難しい)
  • メニューなどの多言語対応(今は英語だけだけど、近く色々な言語に対応予定ではある)
  • 着信拒否やメール受信拒否など(必須だけど、どうするんだろう? アプリ側で対応?)

ハード方面

  • サブディスプレイが付いてない(時間や留守電/メールは見れた方が便利)
  • 二つ折りじゃないので、ディスプレイに傷が付きやすい。落としたとき死ねる(まぁしょうがないのかも)
  • FeliCaに対応してない(明らかな弱点だけど、日本独自の問題だからなぁ・・・)
  • ケータイクーポンに対応してない(FeliCa応用の一種。使ったこと無いけど・・・)
  • 指紋認証がない(W51Hの独自機能。なんだかんだで使わなくなるんだけどね)
  • 赤外線送受信できない(大問題。名刺交換代わりに自分のプロフィールを目の前と人と交換するよね)
  • メディアスタンドがない(大問題。G1やDevPhoneはUSB刺さないと充電さえ出来ない。不便すぎる)
  • キー照明がない(暗闇ではキーボードは操作できない)
  • 物理キーでマナーモードに切り替えできない(ポケットに手を突っ込んでマナーモードにしたいよね)

どのレイヤーでサポートすべきか解らない機能

  • 留守電って必須機能だけど、ソフト側で対応?キャリア側で対応?(これホントどうするんだろうね?)
  • androidはまだ動画を撮れない(近く対応予定ではある)
  • インデックスプリント指定や部数設定など、写真印刷のサポート機能がない(アプリがないだけの話か・・・)

はい、まとめ

ええと、予想通り、ガラパゴスケータイはすごいです。

なんつーか、揉まれて育ってきてるので使い勝手がよいのです。その点androidは筋は良いけど荒削りなのが目立つかな。

上記は勘違いも含むでしょうし、au独自の話もあるでしょうけど、それにしてもガラパゴスケータイに出来てandroidに出来ない事の数が多すぎです。

まぁ、それを補完するandroidアプリを用意できれば済む話も多いので、1/3ぐらいまで減らすのは簡単でしょうけどね。

逆に言うと、ここがビジネスチャンスなのかも。こういう風に書き出さないと、みなさん気づかない事も多いですよね。日本のケータイは進んでて、そのユーザの目も肥えていると自覚し、そこに追いつき追い越せが目下の目標かもね。ビジネスになりそうなネタも含んでいることだし、日本でのandroid端末発売時点までに、上記問題点のリストが半分になってればいいですね。(androidの強みを生かせるようにインテントで連動できるようにうまーく設計してくださいね)



2009年1月30日金曜日

AndroidでSQLiteの使い方を調べてみた

まーなんせ、Androidで自立型の何かを作ろうと思ったらデータベースを使いたくなるんで、まずはSQLiteの使い方を調べてみました。

SQLiteの参考資料を探す上での注意

2008年8月中旬頃にリリースされたβ0.9とそれ以前(〜M5)で結構書き方が変わっている。サイト上のサンプルや書籍では以前の方方のものが多く、SDK 1.0ではそのままではコンパイルエラーとなってしまう。変更点はandroid情報まとめ @ ウィキ - Tips あたり参照のこと。

既存の資料と比較すると、データベースをオープンする時の方法が変わっているだけで、オープンした後は同じような使い方みたい。ここさえ押さえれば、あとはググって出てきた資料を追えば流れが解るかも。

読むべきドキュメント

android.database.sqlite.SQLiteOpenHelper

名前の通り、データベースオープンに絡む細々とした処理のヘルパークラス。

SQLiteはファイルベースのデータベースであり、MySQLみたいにサーバを持たないので、ロック制御などはアプリケーションで面倒を見なければならない。(じゃないと壊れる)

とはいえ、これは結構面倒なので、便利クラスを用意してくれたという感じみたい。

SQLiteOpenHelperのインスタンス生成に伴い、

  • データベースのオープン
  • データベースが存在しないなら、CREATE TABLE文などの任意SQLを実行可能
  • データベースのバージョン(SQLiteのバージョンではなく、Railsのマイグレーションのバージョンのような感じ?)が違うなら、マイグレーション用の任意SQLを実行可能

これらも一気に処理してくれて、かつ更新処理ならgetWritableDatabase()を使ってデータベースファイルのロックもしてくれる。(たぶん)

android.database.sqlite.SQLiteQueryBuilder

さらっと眺めたら、サンプルソースで使い方をイメージしてみよう。

サンプルソース

NotePadProvider.java

・・・ってな記事を1ヶ月前に書きかけて、忘れていた(汗) かなり中途半端だけど、いいや、公開しよう。

勉強会 - 日本Androidの会(日本アンドロイドの会) にSQLiteの使い方に関するチュートリアルを書いたので、参考にすると良いかも。

2009年1月26日月曜日

Android&Java新年会@札幌を開催しました

1/24に日本Androidの会北海道支部と、札幌Javaコミュニティ合同の新年会を行いましたので、どんなもんだったかレポートします。一応AndroidとJavaの合同新年会だったのですが、自分の興味範囲であるAndroidを中心に書きます。Web事業者視点なのも悪しからず。

まず、「日本Androidの会北海道支部」と言っても、現状では実際にAndroidに興味を持って集まっている人は少ないのです。いつもは札幌Javaコミュニティの勉強会に、Androidに興味があるプログラマが集まって1セッション行うような感じだったのですが、今回は後に新年会が控えていることもあり、ハードに強い方も勉強会に参加していただけました。ちょっと新鮮。

月刊Android周辺にぅす

まず、おいらが毎月やると宣言した月刊Android周辺にぅすを貼っておきます。

にぅすタイムラインは小さくて見えないと思うので、PDFとしてダウンロードしてから見るのが良いかも。

Androidって、Android on ケータイとAndroid on 組み込み機器という2つの視点があると思うんですが、上記はon ケータイ、以後はon 組み込み機器視点の話です。

アットマークテクノさんの講演+質疑応答

その後、アットマークテクノ実吉さんから講演いただきました。

内容は昨年11月のAndroid勉強会+αといった内容だったのですが、おいらは昨年の勉強会でスタッフをしていたこともあり、あまりちゃんと聞けてなかったので、今回は大満足でした。

新年会までの空き時間があったため、30分ぐらい質疑応答の時間があったのですが、雑談っぽく色々な話が出ました。

  • 組み込みにおけるプログラミング技術は10年前とあまり変わってない、とか
  • 組み込み向けLinuxでさえ最近で市民権を得てきたという世界に、Androidが入ってきたってのは刺激的、とか
  • ARMプロセッサとATOMプロセッサの将来性、とか
  • 流通経路を持った大量生産と、業務用機器としての小ロット生産の考え方やコストの違い、とか
  • 組み込みでAndroidが活かせるシチュエーションってどんなん?、とか
  • カーナビ屋さんは結構本気でAndroid検討しているみたいですよー、とか
  • Androidが載ったネットブックと、UMPCって被るよねきっと、とか
  • Beagle Boardってどう?、とか(これをアットマークテクノさんに聞くのってどうよ?とか)
  • あとなんか忘れたけど色々

後になって思ったんだけど、この延長線上で

  • どんな用途であれば、CPUやメモリなどのコスト増と、Androidを採用することでのソフト開発費用減(外注費含む)、もしくはクオリティ向上による価値増が釣り合うのか? (同一案件でのAndroid採用可能性検討、及びざっと数値化してみた基礎比較資料)
  • 現状のAndroidを組み込み機器上で使う場合、足りない機能や余計な機能
  • 流通経路を持った製品の場合、製品の特徴付けをハード的(デバイスや形状)に行うのと、ソフト的に行う(使い勝手やネットとの融合)のは、どっちがコストかかりますかね? (一概には言えないでしょうけど、ある製品について脳内で超ざっくり試算することは出来そうで、それも楽しそうかなって)
  • ビデオ録画で詰まるようなジジババでも容易に使えるUIってAndroidで実現できないですかね?(音声付きのタッチスクリーンを使った対話で操作するとか)

なんかをみんなで話し合えたら面白いかなぁと思いました。

質疑応答30分ってのも、新鮮で良かったかも。質問ありきのこんな感じのヤツやりたいスね。

カジュアルな勉強会の進め方 - IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ ~

BeagleBoard買うべき

osabohさんがBeagle Boardを持ち込んでLTっぽく紹介してくれました。

Beagle board 買った - でっどろっくにっき

おいらハードは全然なため、ビーグルボードって何?って感じだったのですが、ゲーム機をベースにした安価+小型の評価用ボードだったんですね。実物見て、その小ささと機能に驚きました。「Armadillo-500 の 1/5 以下」と聞いて2度ビックリした。(いろんな意味で)

当然アットマークテクノさんの前で話していたのですが、osabohさんが「自分の会社でもarmadillo-500使ってますし、業務でAndroidを使ったボードを使うなら、アットマークテクノさんをオススメします」と閉めるまで、ちょっとドキドキしちゃいましたw

新年会

ぽんぽこたぬきのかくれ家で行ったのですが、この店予想通り大人気で、みんな狭いところにギュウギュウで呑んでました。

結局新年会参加者は10人で、JavaとAndroidに分かれるかな、と思ってたら結構みなさんワイワイと楽しんでいただけたようでした。

この辺で出てた話題

  • 組み込み技術者は、Cで自作ライブラリなどを使ってスクラッチで組むことが普通なので、Androidのようにフレームワークを使った開発に慣れてない。ってかそもそもリソースって何?ってレベルだよね、とか
  • ハードを統一規格にハメちゃうと安いものしか売れなくなって特色が無くなってしまうので、ハードは少々尖ってても、それを比較的安価に調整できるソフトウェアレイヤーで均すべきじゃないかなぁ、とか
  • まだ組み込み機器としてAndroidを採用した事例は聞いたこと無いなぁ、とか
  • 組み込み機器として使うとなると、やっぱり誰がケツ持つかが重要だよねー、とか
  • 札幌Javaコミュの3月のイベントは、まだ知れ渡ってないのか応募少ないんだよねー、とか
  • 遅れてきたハドソン遠藤さんは、きっとバグ出して遅れたんだぎゃはは(←みんな酔ってる)、とか
  • でもやっぱり遠藤さんはいろんなノウハウを持ってるはずなので、勉強会で裏話とか聞きたいよね、とか
  • オセロだと版権にひっかかるけど、リバーシだとセーフなんだって、へー、とか
  • Web屋にとってゲームの設計というかコードってどう書けばいいのか全然想像できないんだけど、なにか良いサンプルないですかね?、とか(オープンソース漁るぐらいですかねぇ)
  • OSC2009北海道では何かAndroidイベントできないですかねぇ、とか
  • 中国はオリンピック後不況で、庶民はPC買うお金が無いからみんな携帯を買っている。今が狙い時じゃね?、とか

あっという間に終わってしまいましたが、「楽しかった。また参加したい」という声を頂けたので、定期的に呑み会を開きたいと思います。(やった!! 嫁に良い口実が出来たw)

あまり交流がない業界が混じって呑んでたので、それが良かったのかなぁと。

個人的には、ゲーム業界と組んで面白いこともできるんじゃないかなぁと思うので、遠藤さんともっと呑みたいなぁ。北海道でゲーム作ってる方他に居ませんか?

「あ、そうなんだ」と思ったこと

個人的に「あ、そうなんだ」と思ったのは、組み込み技術者はフレームワークを使った開発(ひいては、最近主流の開発手法とか、ネットワークに乗せるとどんなサービスが実現できるかなど)に慣れて無くて、何をどう作ればどんな価値が生まれるのか解らないという点でした。

逆においらの様なWebから入った人は、組み込みにおけるコスト感覚や技術的難易度、受発注の流れ、特にデバイスの特色や制限について何も知りません。

これってギャップとして結構大きいかもなぁ。もっとお互いに理解を深めるべき。で、そこからビジネスモデルを探るべき。

また、Androidが得意な分野ってヒューマンインターフェイス(というか、人間と複雑なやりとりを行う所)にあると思うので、うまく普及していけば、大昔に夢見たユビキタスな世界がやってくるかもなぁとか思いました。

以下妄想

  • ってか、ユビキタスなんて良くわからない抽象的な世界じゃなくて、例えば冷蔵庫にアプリをダウンロードして機能強化する(バーコードリーダ付けてクラウド上で鮮度管理とかね)ような世界も、BeagleBoardの小ささとAndroidのパワーがあれば結構実現可能性高くね?
  • ってか、おいら達Web屋からしてみれば、クラウド(の概念)なんてものは何も珍しいモノではなく、サーバ側でコアロジックの並列処理が必要なものじゃなければ、今まで何個も作ってきたよねコレ、って感覚なんですが・・・(これが珍しく見えること自体がギャップですよね)
  • で、その過程で「こんな端末があればこんな事が出来るのに」と構想は持ちつつ、色々な障壁が高くて事業化できずに放置していたエリアに、いきなりスッと入れるようになった(ような気がする)感覚というか・・・
  • ってか、ブラウザ上のWebサービスなんて、もうそろそろ飽和状態に見えるし、その原資も枯れてきているように思えるので、主戦場をブラウザから移して、その高まったクオリティとハードの力(可能性)を掛け合わすような戦い方にシフトすべきだと思うなぁ
  • もっと言えば、もう家電なんて差別化できないんだから、いっそオープンソース的なコンセプトを取り入れて、家電としての基本機能(冷蔵庫であれば冷やす凍らす氷を作る)とそれを制御するAPIだけ用意して、その上で動く制御ソフトは自由に交換可能な様に作れば、どっかのギークが面白い仕掛けを仕込んでくれる気がするんだけどなぁ
  • Android端末からビデオ出力できれば、ヘッドマウントディスプレイと合わせて面白いこと出来そうじゃないですか? 通勤中にニュースやメールや読書するとか(←個人的には一番興味ある)
  • 上記のような、「(あんまりお金になりそうにない)サービスありきの思想」と「(まだあまり理解できてないけど)ハードの制約に縛られず、その可能性を発揮させたいという思想」が混じり合うあたりがフロンティア(というか次期戦場)なのかなぁと

色々言っても、一番大きいのは「Web屋とゲーム屋とハード屋が同じ話題で呑めるようになった事」であって、双方の理解が進むにつれて、これを発端に色々面白い世界が開けてくるかもなぁと思いました。

ということで、楽しくて色々収穫のある新年会でした。

北海道にお住みのAndroidに興味のある方、次回ご一緒しませんか?

2009年1月19日月曜日

Android&Java新年会@札幌やります

最近Androidがお気に入りでして、androidあぷぷとか作っちゃったりしてる訳なんですが、やっぱり地方に住んでると流れの外に居る気がしてちょっと寂しいのも事実です。

(札幌Ruby会議01で高橋会長も言ってたように、「(北海道から)東京への距離と、世界への距離が等しいと言う意味で好ましい(というような趣旨のこと)」という利点はあるのですが)

で、オンラインで活動している分にはどこに居ても関係ないのですが、やはりビジネスとなったり困ったりしたときは、ある程度気心の知れた知り合いが居た方が良いというのも周知の事実です。

ということで、北海道におけるAndroid&Java関係技術者を集めて新年会を行います!!

詳しくは新年会@札幌のご案内 - 日本Androidの会 | Google グループ を参照して欲しいのですが、この新年会は「名刺交換会&親睦会」的な意味合いを持たせていますので、興味ある方はどなたでも参加いただけます。

で、実は今日(1/19)仮締め切りなんですが(ごめんなさいごめんなさい)、今のところAndroidに関しては、ハードの話もソフトの話もできるメンバーが揃いつつあります。android実機やBeagleBoardも持ち込まれるようです。

参加方法はgoogleグループのjava-sapporoに参加後、勉強会&新年会スレッドにて受け付けています。

当日飛び入りもwelcomeなのですが、お店が一杯だったらごめんなさいになりますので、予定が確定できるならお早めの登録をお願いします。

(立場上Android押してますが、Javaな方もばっちこいです)

2009年1月12日月曜日

gemspec.infoのソースコードをgithubで公開しました

基本的にはβ2の状態からいじってません。

というか、自分的にちょっと熱が冷めてきた(というかandroidに移った)ので、あまり時間もかけれないし、公開しちゃえという感じです。

ライセンス書き忘れとか、このパスワード公開しちゃっていいの?ってのも含まれている可能性もあるので、見つけた人はこっそり教えてくださいw

機能予定にあってまだ出来ていない部分があるので、時間が取れたらアップデート入れます。

gemspec.info自体の運営は続けますし、有用なパッチなどがあれば反映させていきたいと思います。

GitHub上のgemspecリポジトリ

見所

参考にならないかも知れないけど、こういう組み合わせの実装もあるよ、ということで。サンプルソースとして使ってもらえれば。

  • 単一テーブル継承をしつつ、ポリモーフィック関連を使っている
  • プラグインが提供するモデルをいじってる
  • RailsモノのサイトでのOpenID対応サンプルとして(あまりWebに資料がなかったので)
  • open_id_authenticationを拡張して、ホワイトリストとブラックリストに対応させている
  • cronでバッチ用クラス(lib以下参照)を呼んでいる。この時の引数を切り替えることで、動作内容を変えている
  • WebAPIを使ったリンク対象ページのサムネイル取得
  • ExtractContentを使ったリンク先本文の取得(これはフィードを先に見て、見つからなかったときの動作の方が好ましいかも)
  • ユーザごとにトラックバックURLを作ることで、ユーザに紐付いたトラックバック受付&スパム防衛
  • サーバ上のユーザ名とかパスワードなどを切り出してある

んーもー内容忘れたなぁ。

コードの大半がlib以下にあることを見ても、表面は平凡な感じなんだなぁと再認識した。

中途半端な所

やっぱ仕事じゃなくて趣味でやると、必要最低限しか作らないなぁと再認識した。

  • RDoc生成関連は、事実上Macでの動作に限定されているかも。だってRDoc テンプレート使いたかったんだもん。
  • 全文検索機能がついてない。(時間が空いたら作りたい)
  • Gettextは組み込んであるけど使ってないw potファイルぐらいは作ったかもw
  • gemspec.infoのクローンサイトとの連係機能は何も出来ていない。設計さえ出来てないw
  • 色々なモデルでinclude GemspecARExtendしてるのはイクナイ
  • テスト無いのもイクナイ
  • GitHub対応がちょっと進んでる?かも?(本家がどうとか考えないで取り込んじゃった方が良いのかも)
  • SEO対応方面は手を付けてないかも
  • てかちゃんといろんなブラウザでテストしろよ、と

まーそんな感じ。


2009年1月5日月曜日

大掃除で出てきた本をプレゼントします

年末の大掃除で不要な本が出てきましたので、取りに来る、または勉強会などで手渡し可能な人に限り、無料でお譲りします。

基本的に、保存しておく価値が低い(流行モノもしくは読んで頭に入ったもの)なので、それなりの内容だとご理解ください。中古でありますが、書き込みや破れなどは無いと思います。(確認はしてませんが) 以下のリンクは説明のために付けておきますが、版は違う可能性があります。

せっかくなので、短評を沿えて。

"AJAX Webアプリケーション アイデアブック" (羽田野 太巳)

この本はAJAXの基礎部分が理解できる本です。

純粋にJavaScriptだけを使ってバックグラウンドで通信を行う流れを説明していますので、AJAX系のライブラリは使えるけど、実際はどうやって動いているんだろうとか、AJAX系のライブラリの内どこまでがJavaScriptの基本機能なんだろう、と思ったときに理解の助けになると思います。


"はじめてのRuby on Rails 2 (I・O BOOKS)" (清水 美樹)

Rails 2.x系を主題にした本です。 Rails 1.2.x系はあえて持ち出さずに、「多言語でWebアプリは作れるけど、Rubyは使えてもRailsは使ったことがない人がRails 2.xを触ってみた」みたいなノリで話が進行します。

とりあえず触ってみて覚える系なので、リファレンス的に使いたい人には物足りないと思います。


"オープンソース徹底活用 EclipseによるPHPスクリプト開発 (オープンソース徹底活用)" (上ヶ迫 勝憲)

Eclipseプラグインを使ってPHPアプリを書くための本です。

PDTではなくWebStudio 0.3.4だったり、Eclipseも2.1.1だったり、PHPも4.3.2だったりと、今となっては筆者の環境はちょっと古くて使えない感はありますが、PHP+Eclipseという組み合わせの数少ない本ですので、読んでおいて損はないかも知れません。


"絶対わかる!新・ネットワークセキュリティ超入門 (日経BPムック―ネットワーク基礎シリーズ)" (日経NETWORK)

どちらかというと、ネットワーク屋さんや、サーバ管理者が知っておくべきセキュリティ関係のトピックスを扱った本です。

Webプログラマにおいては、この本を読んでおけば十分なんじゃないでしょうか。


"Flexでさわっておぼえるリッチクライアント Flashベースの次世代Webアプリケーション" (株式会社電通国際情報サービス, ひが やすを, マクロメディア株式会社)

Flex1系の本です。

Flex3とは周辺状況がかなり異なっているので、レガシーシステムを保守しなければならないような人にどうぞ。


"MASHUP++" (鹿倉 公維, 澤久 裕昭, 原 央樹, セトウ ナオ, タナカ ミノル, 三宅 涼, 宮下 剛輔, さうなまん)

マッシュアップを主題に、マッシュアップアプリを一部コアソース付きで10本紹介しています。

WebAPIはなんとなくわかったけど、具体的にどうやって作ったら良いんだろう?って方は、一読してみると流れが掴めるんじゃないでしょうか。


"図解標準 最新UNIXハンドブック" (伊藤 和人)

Unix/Linux系のコマンドライン操作の解説本です。

シェル操作はまとまって書籍化されているモノが少ないので、一読していくと全体的な流れが理解できて良いかも知れません。


"MythTV活用ガイド" (伊藤 ぽん太, 吉川 敦)

Linuxにビデオキャプチャボードを付けて録画サーバにしてしまうためのソフトであるMythTVの解説本です。

単純に録画や再生だけなら便利なモノはたくさんありますが、組み込み向けなど自分で録画システムを作らなければならないときには便利かも知れません。

以上8冊、1月中に連絡くれた人にはプレゼントしますが、2月になったら捨てちゃいますので、欲しい人はお早めに。

連絡は、ここのコメントに書くか、プロフィールあたりからメールアドレス探してメールください。

ちなみに、当方札幌市白石区ですよー。